「反抗期が無い子どもは大人になってから爆発する」ということが世間では囁かれていますが、必ずしもそうとは限りません。
自分で感情のコントロールができるように育てていけば、2歳のイヤイヤ期を迎えても癇癪を起こさない子に育ちます。
今回は、イヤイヤ期にも癇癪を起こさない子に育てるためのポイントを3つご紹介します。
子どもの感情に理由付けをする
イヤイヤ期に激しい癇癪を起こす子は、自分の感情をうまく表現できないという問題を抱えていることが多いです。
そのような問題を抱えないようにするためには、子どもが泣いたり笑ったりしたときに理由付けしてあげることが有効です。
「お腹が空いたから泣いているんだね。」
「おいしいからニコニコなんだね。」
こういった声かけを早いうちからしていくことにより、子どもは自分が泣いたり笑ったりすることには必ず理由があるのだと理解します。
そして、ゆくゆくは自分が泣いたり笑ったりする理由を説明できるようになるのです。
感情が動いた理由をうまく説明できれば、スムーズにコミュニケーションをとることができます。
結果、子どもは過度なストレスを抱えることは無くなり、イヤイヤ期を迎えても癇癪を起こさない子になるのです。
理由を明確にしながら話す
「子どもだから、言ってもわからないだろう」と考えて、子どもにかける言葉を最小限に抑えている人は少なくないでしょう。
特に、子どもを叱るときに「ダメ!」と一言で済ませている人は多いのではないでしょうか。
たしかに、単刀直入にわかりやすく伝えることは大切です。
しかし、多くの人はわかりやすいどころか「言葉足らず」に陥ってしまっていて、子どもが納得できずにモヤモヤしてしまう状況をつくりだしてしまっています。
納得できないのに従い続けるというのは、大きなストレスとなるもの。
子どもだって同じです。
「落としてしまったら割れてケガしちゃうかもしれないから、そのお皿は触らないよ。」
「もっともっと大きくなるためにも、ご飯をしっかり食べようね。」
叱るときはもちろんのこと、行動を促すときにも、子供が納得できるような理由をしっかり伝えるようにしましょう。
伝える理由は子供にとって損か得かをわかりやすくすることがポイントです。
納得できる説明を得れば、子どもは素直に親の言葉を聞くようになります。
親にも欲求があることを示す
子どもを最優先に考えて動くということはとても素晴らしいことです。
トイレに行きたいけれど子どもが泣いているから我慢したり、昼寝をしたいけれど子どもが遊びたがっているから頑張ったりということは、子を思う親なら誰もが経験したことがあるでしょう。
しかし、子どもの欲求を叶えることを常に優先していては、子どもに「親は自分の言うことを一番に聞いて当たり前」と思われてしまいます。
「親は自分を最優先にするもの」という考えを持ってイヤイヤ期を迎えた子どもは、親が自分を最優先に動いてくれなかったとき、必要以上に怒りを爆発させます。
このような事態を防ぐためにも、親にも親の欲求があるものだということを隠さずに伝えていくように心がけましょう。
「トイレに行きたいから少し待っててね。」
「遊んであげたいのは山々なんだけれど、ちょっと疲れてるから5分だけ寝るね。」
子どもが多少ぐずついても、早いうちから自分の欲求を素直に伝えて自分の欲求のままに動くようにしてみましょう。
そうすれば、子どもはいつのまにか「親にも親の都合があって、いつでも自分を最優先に動いてくれるわけではない」ということを理解します。
結果、癇癪を起こして親を自分の思い通りに動かそうとするようなことをしない子に育ち、むしろ、親はもちろん他人の都合を考えて動ける子に育ちます。
まとめ
自分の感情をうまく伝えられなかったりコントロールできなかったりする子は、激しいイヤイヤ期を迎えます。
しかし、イヤイヤ期を迎える前からこれらの課題をクリアできるように育てていけば、親子ともども穏やかなイヤイヤ期を過ごすことができます。
今回ご紹介した3つのポイントをおさえ、感情のコントロールがしっかりできる子に育てていきましょう。