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【2021年最新版】空間認識能力を高める算数アプリ4選

三次元の物体の位置や形状、方向や間隔などをイメージして把握する力のことを「空間認識能力」(空間認知能力、空間把握能力)と呼びます。空間認識能力の高い人は、図形を後ろから見るとどう見えるのかということを頭の中でイメージできますし、逆に空間認識能力の乏しい人は、まったくイメージできないので実際に後ろから見ないとわかりません。実はこの差が将来的に大きな差になっていきます。

今回は「空間認識能力の重要性」と、子どもの頃から鍛えていくために「どのようなツールを利用していけばいいのか」についてお伝えしていきます。

空間認識能力の重要性

将来的にどこで空間認識能力が役立つのかという点ですが、まず挙げられるのが「算数・数学の学力」です。空間図形の単元は、小学生高学年・中学生では必須で、空間図形を頭の中で回転させたり、切断したり、別の図形を加えて錐体を完成させたりする必要があります。

空間図形を頭の中でイメージできる子どもはすぐに解けますし、イメージできない子どもはかなり苦戦します。イメージ力が乏しい子どもも演習量でパターンを覚えて攻略することはできるようになりますが、受験本番などで初見の問題に直面すると対応できなくなります。つまり空間認識能力は学力や志望校合格に直結するということです。

勉強だけではなく、スポーツの世界も空間認識能力は重要です。ゴールへの距離感、味方や敵の動きのイメージなど、ほとんどのスポーツで空間認識能力を要求されます。ですから空間認識能力は、勉強で夢を叶えたい人にも、スポーツで優秀な成績を修めたい人にも欠かせない能力なのです。

空間認識能力を鍛えるには “幼児期からの習慣” が重要

2015年に発表されたアメリカのバージニア大学の研究では、幼少期(4歳~8歳)に週6回以上パズルなどで遊んでいる子どもの空間認識能力が高いという結果が出ています。実際の教育現場でも、小学校高学年や中学生になってから空間認識能力を鍛えようとしても、なかなか難しいというのが現実です。もっと頭が柔らかい幼少期や小学校低学年の時期から空間認識能力を鍛えるような習慣が重要になってくるからです。

しかし、パズルに興味を持たない子どもや、パズルをやりたがらない子どももいるでしょう。そこで登場するのが「算数アプリ」です。算数アプリであれば、子どもも興味を持ってくれる可能性が高いですし、より効率良く子どもの可能性を引き出してくれるでしょう。

空間認識能力を高める算数アプリ

アプリを選ぶポイント

現代ではICT教育の普及によって、より効果的に空間認識能力を高めることができるようになっています。今回はそのための算数アプリを4つほど厳選してご紹介します。たくさんのアプリが開発され、利用できるようになっていますが、幼少期の子どもにとって重要なポイントは、「楽しみながら使える」、「飽きない」、「自らより高度な問題にチャレンジしたくなる」ということです。

ですからゲーム感覚で使えるアプリでちょうどいいでしょう。同じレベルの問題に取り組んでいると子どもは飽きてしまうので、少しずつ難しい問題にチャレンジできる環境が整備されているものがお勧めです。

「カウントキューブ」

イメージ:カウントキューブ

カウントキューブ」は、対象年齢が3歳からに設定されている積み木アプリで、アプリストアから無料でダウンロードできます。とてもシンプルなゲームで、上空から落下してくる積み木の数を答えます

 動画:カウントキューブ(かんたんモードより)

落下してくるのは一瞬なので、落下した後の状態から数えることになりますが、奥の積み木がどうなっているのか、見えない部分も数えなければならないので、イメージする力が養われていきます。

難度的には、「かんたん」が3歳~5歳、「ふつう」が6歳~8歳、「むずかしい」が9歳~12歳という設定です。「ランキングモード」という全国大会もあり、全国のユーザーと勝負することもできます。90秒間でいくつ答えられるか競いますが、間違えると減点です。力が付いてきたらそういった楽しみ方もできるようになっています。

幼い子どもでも、とても取り組みやすい仕組みですが、大人も楽しめるので、親子でチャレンジしてみるのもお勧めです。

「積み木ブロック学習」

イメージ:積み木ブロック学習

積み木ブロック学習」は、対象年齢が3歳からに設定されている積み木アプリです。立体の位置や構造をイメージする力を養うために4種類のモードで練習ができるようになっています。

・「なんこあるかな?」は積み木の個数を数えます。

イメージ:積み木ブロック学習(「なんこあるかな?」)

・「おおいのはどっち?」は積み木の個数の多い方を選択するモードです。

イメージ:積み木ブロック学習(「おおいのはどっち?」)

・「どうみえる?」は、例えば立体を右から見たらどう見えるのかイメージする力が養えます

イメージ:積み木ブロック学習(「どうみえる?」)

・「どっちのブロックかな?」も同じように別の角度から図形をイメージする練習ができます。

イメージ:積み木ブロック学習(「どっちのブロックかな?」)

積み木ブロック学習」は、無料でアプリストアからダウンロードできるのですが、初級編しか扱えないようになっており、さらに難度の高い問題にチャレンジしたい場合は、360円で購入する必要があります。無料版はあくまでも体験版なので、本格的にこちらのツールで空間認識能力を養っていこうと考えた場合は購入した方がいいでしょう。

「脳トレ 空間視覚ゲーム」

イメージ:脳トレ 空間視覚ゲーム

脳トレ 空間視覚ゲーム」は、子どもから高齢者まで幅広い年齢に対応している3Dアプリです。アプリストアから無料でダウンロードすることができます。6種類の視覚スキルゲームが搭載されており、空間認識能力を養うには、メニュー画面の真ん中下(下図はメニュー画面)にある「3Dブロック」がお勧めです。

イメージ:脳トレ 空間視覚ゲーム

上に色のついた立体が表示されるので、それとまったく同じものを向きの違う4つ立体の中から選択します。形は同じでも色の場所が違うなど細部までイメージしないと正解できません。レベルは30まであり、正解すると次のレベルに進めます。このツールの優れている点は、問題の立体を回転させることができるということです。これはかなりのヒントになりますが、これを回転させていじっているだけでもイメージする力を養うことができます。

「算数忍者~3Dずけいの巻~」

イメージ:算数忍者~3Dずけいの巻き~

算数忍者~3Dずけいの巻き」は、小学生向けアプリではありますが、幼児でも充分使えるツールです。教育や子ども向けのカテゴリで1位を獲得した「Play Study Go!算数人社シリーズ」の第二弾になります。積み木の個数を答えたり、数の多い方を答えたりする空間認識能力養成の問題になっています。

このツールのメリットは、ロールプレイングゲーム形式になっていて、ステージを攻略してストーリーを進めていったり、ステージをクリアするとキャラクターカードが貰えたりして、かなり楽しく使うことができるという点です。ゲーム感覚が強いので、やめられなくなってしまう可能性がありますから、時間を決めて利用するのがいいでしょう。

まとめ

実際に積み木を使って遊ぶことも空間認識能力を養うことができますが、図形を別の角度から見るとどうなって見えるのかといったようなイメージをする練習は、ご紹介してきたツールを利用するとより効果的に鍛えることができます。空間認識能力を養いやすい幼児期や小学校低学年の時期から、ぜひ積極的に利用して、イメージする力を身につけていってください。空間認識能力が向上すると、将来の算数や数学で空間図形が登場してきても、苦手意識なく取り組むことができるようになります。

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算数や数学にとって「図形を解く力」や「図形をイメージする力」も非常に重要です。図形の証明問題などは、論知的思考力を磨けますし、いろいろな角度から見る力もまた、将来的には自分や他人を別の視点から見るという自己成長に繋がっていきます。

 

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