プロの翻訳者が選ぶ!子どもにおすすめの英語アプリ

私は、2歳の娘の子育て中のフリーランス翻訳者です。英語を扱う職業ということもあってか、「子どもに英語を教えたいけれど、何から始めたらいい?」「どんなふうに英語を教えているの?」とたびたび質問されます。

私が子どものころとは英語教育も様変わりし、2020年には3・4年生から英語必修化、5・6年生では教科化されました。その分親としては「なるべく早く英語に触れさせなくては」と焦る気持ちもありますが、特に未就学児に英語を触れさせる機会を作るのは困難。そこで私が取り入れたのは、英語のアプリでした。

その結果、2歳10か月の娘はジャンプするとき「スリー、ツー、ワン!」「あおはブルー、あかはレッド」と少しずつ英語をアウトプットすることが増えてきました。そんなわが家の英語アプリの選び方、使い方について詳しくご紹介します

子どもに英語アプリを使わせるメリット

「スマホ育児」とスマートフォンやタブレットを使った育児を批判する意見もあり、教育的なアプリとはいえ、アプリを使って英語を教えることに抵抗を感じるママ・パパも多いと思います。

でも英語アプリを使った学習には、実はいろいろなメリットがあるんです。

①いつでもどこでも、ちょっとした時間にできる

早期英語教育と聞くと、幼児教室に通うイメージが浮かぶ方が多いと思います。でも子どもを教室に連れていくのは、なかなか大変。教室に行く時間にイヤイヤが発動したり、お昼寝してしまったりして、週に1回通うのもキツイ…、という方は多いのではないでしょうか。

その点英語アプリなら、いつでも、どこでも、ちょっとした時間に、英語に触れる時間を作れます。筆者は小児科の待ち時間に娘が大暴れしそうになった時、すぐさま英語アプリを起動。娘はアプリに夢中になり、一緒にクイズに取り組めたことで、「英語学習+イヤイヤ対策+親子のコミュニケーション」と一石三鳥になりました

②気軽に英語に触れる機会が作れる

英語アプリのもうひとつのメリットは、気軽に英語に触れられる機会が作れることです。教室に通うとなると、月謝・送迎など負担も増えますよね。でも英語アプリならインストールするだけで、すぐに始められます。

娘を育てていて痛感するのは、子どもの興味関心を長期間持続させるのは難しいということです。教室の授業に関心を持ったとしても、次の週には「いきたくない!」となる可能性も十分にあります。そうなると、親としてはショックですよね。

英語の学習に限らず、どんなことも当てはまると思いますが、子どもと親にとってストレスになってしまったら、楽しく続けるのは難しくなると思います。特に英語学習の基本は、継続。だからこそ手軽に始められて、楽しく続けられそうなものから始めてみることをおすすめします

子どもに英語アプリを選ぶポイント

子どもと英語アプリをやってみようとアプリストアを見てみると、豊富な英語アプリがリリースされていて、どれをインストールしたらいいのかわからないという方も多いのではないでしょうか。

そこでチェックしておきたい4つのポイントをご紹介します

①アニメやゲームなど子どもが夢中になる要素があるか

ひとつ目のポイントは、アニメやゲームなど子どもが楽しめそうな要素があるかということです。「アプリの質は?」と疑問に思われる方も多いと思いますが、「英語を勉強してほしい」と思って選んだアプリよりも、「うちの子はこのアプリ好きそう」というアプリの方が夢中になってやってくれます

もちろんアプリの質も大切ですが、まずは子どもが楽しくできるかが一番。動物が好きなら動物のキャラクターが出てくるもの、歌が好きなら英語の歌がたくさん使われているものを選んでみましょう。ちなみに娘は音を鳴らしたり並べたりするのが好きなので、指でなぞると音が出るなどインタラクティブな要素が多いものを選びました。

②英語のどんなスキルを伸ばせるのか

次に確認しておきたいのは、英語のどんなスキルを伸ばすことに重点を置いているかです。英語のスキルは、基本的に「読む・書く・聞く・話す」の4つ。子ども向けでの英語アプリでは、アルファベットの読み(なぞり)書き・英語の歌を使ったリスニング・簡単なクイズでのアウトプットで4つのスキルを伸ばすプログラムを取っているところが多いようです。

アプリによってどのスキルを重視するかは、少しずつ違ってきます。ママ・パパの考えや、子どもがどのスキルに興味をもちそうかによってアプリの選び方は変わってきますが、迷ってしまうのであれば、歌や音を多用しているアプリでリスニング力を伸ばすことをおすすめします。

娘を見ているとアルファベットの読みやなぞり書きはその時一回限りになってしまうのに、英語の歌はアプリを使い終わっても時々口ずさんでおり、歌っているうちに少しずつ内容・フレーズ・単語が理解できるようになってきているようです。語学学習の基本は、継続。アプリを使い終わっても思わず口ずさんでしまうような歌や音が使われていれば、楽しく英語学習が続けられると思いますよ。

③対応しているレベル・年齢

3番目に確認しておきたいのは、対応しているレベルと年齢です。早いものでは2歳から始められるものもあり、小学校2年生程度までのレベルに対応しているものもあります。公式ホームページやインストール画面に対象年齢が表示されているので、確認しておきましょう。

ただし対象年齢があっているからといって、子どもに合っているかはまた別の問題。まったく興味を示さないこともありますし(娘も最初はそうでした)、急に夢中になることもあります。「レベルはあっているはずなのに」と焦らず、無理のない程度にアプリを勧め、関心が出てくるのを待ちましょう。

④信頼できる監修元か

最後確認しておきたいのは、監修元です。英語学習にノウハウのある教育機関や出版社がリリースしているか、よくチェックしましょう

アプリストアを見ると英語アプリは山ほどリリースされています。ダウンロード上位からチェックし、定評のある機関のアプリからチェックしていくと、手間が省けますよ。

子どもにおすすめの英語アプリ2点

今でこそ英語アプリを楽しく触っている娘ですが、これまでいろいろ試し、その中にはうまくいかなかったものもありました。そんな中から、翻訳者の目から見て質が高く、娘の英語学習に効果があったアプリをご紹介します。

Lingo kids


画像引用:https://lingokids.com/

Lingo kidsは、オックスフォード大学出版監修の英語アプリです。オックスフォード大学出版は、幼児用の英語リーダーを出版していることでも知られる歴史ある出版社。そのためLingo Kidsも完成度の高いアプリになっており、アルファベットのなぞり書きやパズル、英語の歌や動画で楽しく英語が学べる内容になっています。

無料プランだと1日3ゲームしか遊べませんが、「長時間子どもがスマホを触っていると心配」というママ・パパなら逆に安心ですね。安全面でも子ども用の英語アプリに迷ったら、ぜひ選んでほしいアプリです。

Khan Academy Kids


画像引用:https://ja.khanacademy.org/kids

Khan Academy Kidsは、オンラインで世界レベルの教育を世界中に届けることをミッションにかかげたKhan Academyが監修したアプリです。2歳から小学生低学年までを対象年齢としており、カラフルなキャラクターたちと遊びながら英語が学べます。

このアプリの良いところは、はじめてチャレンジする内容の場合、アニメーションと音声で英語がまだわからない子どもにもわかりやすく説明してくれるところ。娘の場合最初は苦戦していたものの、何回か繰り返すと音声の意味とアニメーションの意味が結びついていったようで、いつの間にか楽しく遊べるようになっていました。

まとめ

「英語学習は早ければ早いほどよい」というフレーズを広告で見てしまうと、「うちの子にも何かやらせなくては」と焦ってしまうのが親心だと思います。

そうはいってもストレスが多いと長続きしませんし、子どもも親も楽しく続けられることが一番です。気軽に始められる英語アプリで、まずは「英語は楽しいよ」という気持ちを持ってもらうことから始めてみてはいかがでしょうか。

この記事を書いた人
Mari

美術館で子ども向けのワークショップを行ってきた経験をもとに、知育工作の記事執筆を行うライター。
工作のアイデアを考えては、週末2歳の娘とおもちゃを手作りするのが楽しみ。趣味は海外ドラマを見ること。

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