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お正月に教えたい 子どもに知っておいて欲しい日本の伝統習慣

クリスマスも終わり、一気にお正月ムード満載となりました。
日本は、多くの文化を持っていますが、毎年この期間の切り替えの速さにはただただ驚かされるばかりです。

お正月といえば、おせちにお雑煮、親戚への挨拶回りなど、バタバタと準備に追われているご家庭も多いのではないでしょうか。
しかし、せっかく日本伝統の文化であるお正月を、特に何も意味を知らず、過ごしてしまうのはもったいないと思いませんか?
今回は、そんなお正月を通して、お子様と日本の伝統文化への興味をより強く持つきっかけになればと思い、お正月に隠された多くの意味についてまとめてみました。

そもそもお正月とは?

お正月とは元々、年神様を各家庭に迎える事が由来となっている行事です。

年神様は、1年に一回元日の日に訪れるとされており、その年神様を迎え入れてお祝いし、幸せを授けてもらうために、今では当たり前となっているお正月の様々な行事や風習が生まれていきました。

例えば、年末になると話題に上がる『大掃除』。これも年神様を迎える前に、神棚や家屋、仏壇を清めたところが由来となっており、1年間の汚れを落として年神様がご利益を授けてくれるとされています。もっと由来を辿ると、江戸時代の12月13日に行われていた江戸城の『すす払い』が起源とされています。

また、除夜の鐘に関しては、大晦日は寝ずに年神様を待つ日とされていて、その間に御祓をするために、寺院にいって108回鐘を鳴らして、人間には108あると言われる煩悩を払っていたことがはじまりです。

どうしてお正月にはおせちを食べるのが風習なの?

おせち料理も、始まりは年神様にお供えするための料理だったと言われています。作り置きができる料理が中心に詰められていますが、これは神聖な火を使う事なく、かまどの神様を休ませる意味合いがあったそう。家族の繁栄を願う縁起物が多く入っており、重箱に詰めるのは、めでたさが重なるようにという意味があります。

もともとは、節目を祝うための料理全てを差してお節(おせち)と読んでいましたが、節目の中で最も大切にされていたのがお正月だったため、おせち料理=正月という文化が根付いていきました。

おせちは、重箱の何段目にどの料理を入れるかなども決まっています。
ここからは段数別にどの料理が入るのか確認していきましょう。

壱の重

重ねた時に一番上に重ねる壱の重には、祝いの肴を入れていきます。

数の子・田作り・黒豆を「三つ肴」といい、正月料理には欠かせないとされています。
関西では、黒豆がたたきごぼうに変わります。
またそれぞれの料理には意味があるとされています。

数の子・・・子宝に恵まれ、子孫繁栄。数の子はニシンの子なので、「二親健在」の意味も

田作り(ごまめ)・・・イワシが畑の肥料だった事から、「田作り」と呼ばれ、豊作祈願料理

黒豆・・・まめ(勤勉に)に働き、まめに(丈夫で健康に)働けるように

たたきごぼう・・・ごぼうのように根深く、代々続いていくように

三つ肴以外

紅白かまぼこ・・・半円形は日の出(年神様)。魔除の紅と清浄の白。祝いの紅白。

伊達巻き・・・昔の伊達物(お洒落な人たちのこと)の着物に模様が似ていた事から伊達巻きと名付けられた。巻物や書物の姿に似ており、知識や文化の発達を願う。

昆布巻き・・・喜ぶ、養老昆布とかけている。子生とも書き、子孫繁栄の意味も。

栗きんとん・・・栗は勝ち栗とも言われる縁起物。金団(きんとん)とも書き、黄金色で縁起がよく蓄財に繋がる。

 

弐の重(焼き物)

弐の重は新鮮な海の幸を焼き物にして入れます。

ぶり・・・出世魚のブリで、立身出世を願う

鯛・・・めでたいにかけて

海老・・・腰が曲がるまで長生きできるように

 

参の重(煮物)

参の重は煮物です。
山の幸を中心に、家族全員が仲良く暮らしていけるようにと煮しめます。

れんこん・・・穴が空いている事から、将来の見通しが聞くように
里芋・・・子芋がたくさんつく事から、子孫繁栄
八つ頭・・・頭となって出世するように、子芋がたくさんつく事から子孫繁栄
くわい・・・大きな芽が出る事から「めでたい」、子芋がたくさんつく事から子孫繁栄
ごぼう・・・根を深くはり代々続く

 

与の重

酢の物・和物

生野菜を日持ちするように酢漬けにしたところから。

紅白なます・・・紅白でめでたく、祝いの水引きにも通じる。根菜のように根をはるように。
菊花かぶ・・・菊は邪気を払いと不老長寿の象徴。

 

五の重

年神様から授かった福を詰める場所として、空っぽにしておきます。または、家族の好物や予備の料理を入れても大丈夫です。

 

こうして作られたお節は、必ず祝い箸で頂くようにしましょう。
祝い箸とは、末広がりの八寸で作られており縁起が良いとされています。

お雑煮は?地域によって入れるものや味が違うってほんと?

お雑煮の始まりは、年神様に備えたお餅を頂くためでした。
一年の初めにひいたお水(若水と言います)を使用して作ることにより、邪気が払えるとしています。

料理自体は、元々お正月限定の料理ではなく、室町時代に武家の宴に出された事が始まりとされています。それが、江戸時代にお餅を入れたり、雑多な物を煮込むという意味で、「お雑煮」と呼ばれるようになりました。これにより、お雑煮は地方によって味や入れるものが違うなどの文化が生まれました。

 

お年玉の本当の意味は?どうしてお金を渡すの?

お正月に、子どもたちが目を輝かせながら楽しみにしているのがお年玉ですよね。
このお年玉の起源、実はお金ではなく、元々はお餅でした。

お雑煮にも入れている、神棚に飾っていたお餅は、年神様の魂と考えられており、それを家長からみんなに分ける「御年魂」としていました。その御年魂は、江戸時代あたりから庶民の間でも当たり前になっていたっと言われていて、お餅であったものが、品物やお金へと変化していき、現在の「お年玉」へと変化していきました。

このお年玉の文化は、明治〜昭和へと受け継がれていき、高度経済成長中の昭和30年代ごろからお金が主流となっていき、贈る相手も子どもが主となっていきました。

お年玉は、基本的には目上の人が目下の人に渡すものなので、それ以外は「御年賀」などを用います。
それ故、大人同士のやりとりにお金を用いたお年玉を渡すことは少なくなっていき、今では一般的な子どもが大人から受け取るスタイルが確率されました。

 

お正月をもっと楽しむために

以上、ここまでで、当たり前に過ごしてきたお正月の様々な文化の起源やルーツをご紹介してきました。

なにもしらずにただただ過ごしていくだけではなく、どうしてその文化を当たり前としてきたのか、理由を少しでも知るだけで、お正月に対しての見え方が大きく変わるのではないでしょうか。
遠い昔から大切にされてきたからこそ、今でも実際に行われているお正月の風習。

この機会に学んでみることで、日本人としてお正月をより楽しむ事ができるでしょう。

令和最初のお正月、思い出に残るものにして、2020年の始まりを飾ってみてください。

 

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