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【イギリスの小学校に学ぶ】自然に算数が好きになる勉強法とは?

おもちゃメーカーのバンダイが実施したアンケートによると、小学生の苦手な教科1位は算数。小学校低学年で、すでに算数嫌いになってしまったお子様をなんとかしたいと、お悩みの方も少なくないでしょう。

でもご存知ですか?小学生の好きな教科の1位もまた、算数なのです。

とくに数学が苦手な親御さんは、「算数は難しい」と思い込んでしまう傾向がありますが、教え方次第で、算数はずっと楽しいものになります!
子供の「好き」パワーは底知れないので、できれば小さなうちから、算数が好きになるような勉強法を取り入れたいですよね。

そこで今回は、わが家の娘が通うイギリスの小学校での算数の指導方法をもとに、自然に算数が好きになる方法をシェアしたいと思います。
もちろん、日本の小学生の成績は国際学力調査(PISA)でもトップクラスなので、イギリスの指導方法の方が優れているというわけではありません。
ただ「算数を楽しむ」という点では参考になることが多いので、お子様の算数嫌い克服の、少しでもヒントにしていただければ幸いです。

参照:バンダイこどもアンケートレポート Vol.250

子供の『算数が苦手』は思い込み

まずは、こどもが算数嫌いになる原因から見ていきましょう。
子供に算数が嫌いな理由を聞くと、「苦手だから」という答えがよく帰ってきませんか?
できないから、嫌いになる…納得ですよね。

でも実際には、この「苦手」は、ただの思い込みであることがほとんどなのです。


子供が算数嫌いになる本当の原因
は、つぎの3つです。

  • 計算ミス=算数が苦手だと思い込んでいる
  • 暗記ができない=算数が苦手だと思い込んでいる
  • 数字を実体験として理解していない

どういうことなのか、ひとつずつ説明していきますね。

計算ミス=算数が苦手だと思い込んでいる

四則演算を習うと、必ず計算問題がテストに出てきますよね。
計算ミスをしてしまうと、テストは不正解。
良い点が取れず、自分は算数が苦手だと思い込むこどもが非常に多いといわれています。

また文章題などでも、解き方はあっているのに、計算ミスをしたために不正解となることも。
計算ミスは、ゆっくり落ち着いて考えることで、ある程度防げます。
普段からゆっくり正確に解くことや、見直しをするよう声がけしてあげましょう。

とくに、計算ドリルをせかして解かせる方は、要注意ですよ!
ちなみにイギリスの小学校では、日本のような計算ドリルは、一般的ではありません。

暗記ができない=算数が苦手だと思い込んでいる

暗算など暗記で解く計算問題がうまくできないと、算数ができないと思い込むお子さんも少なくありません。
日本の小学校では、小さいうちから計算を暗記で行うことが多いですよね。
私もつい最近、小学校1年で指折り計算を禁止している学校の話も耳にして驚いたばかりです。
実際、暗記だけでも、小学校6年生くらいまでは、ほとんど困ることはないでしょう。

しかし、小さいうちに指折りやおはじきなどで視覚的に数を理解することは、長い目で見ると、根本的に算数・数学を理解するのに大いに役立ちます。イギリスの小学校では、指折りや算数セットの道具を使って計算することを、むしろ推奨しているほどです。

算数を実体験として理解していない

数字を知っていることと、数字を数として理解していることは異なります。

「うちの子、数は数えられるのに、問題を出すと答えられないの」というお悩みの答えは、子供にとって数字がただの文字でしかないからです。

足し算や引き算も、できるだけ身近にある実際のものを使って考えましょう。
イギリスの小学校では、4歳で足し算・引き算、5歳ではかけ算・割り算を習います。

私もはじめは、こんなに小さい子に理解できるの?と半信半疑でしたが、

6つのクッキーを2人で分けたら、ひとりいくつ?

というような普段の生活に起こり得るような問題を、目でみながら解いていくので、小さなこども達でも簡単に理解ができていました。

また展開図の問題なども、ただ平面の問題用紙の上で見るよりも、箱を実際に展開してみたり、普段からマグネットブロックなどで遊んでいると、すんなり理解できます。
ほかにも、本物のお金で買い物をすることでお金の価値を学んだり、料理をするときに計量カップで材料を計ることで、100mlの水がどれくらいの量なのかを知ったり…
このような経験はすべて、数字をただの文字ではなく、具体的な数や量として理解することにつながるのです。

 

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イギリスの小学生の算数の内容とは?

では、イギリスの小学校では、どのように算数を教えているのでしょうか?

イギリスではここ数年、シンガポール式算数をベースにしたMaths Masteryという新しい指導方法を導入されています。
いきなり数字を扱わずに「実体験」を重視しているが特徴で、問題にも絵や図がたくさん!
日本のような計算ドリルの宿題はなく、イギリスの公立小学校に通う我が家のこども達も、楽しんで算数を学んでいます。
参考までに、イギリスの小学校(5〜6歳のクラス)での足し算・引き算を教える際の、導入部分を少しご紹介しますね。

Partioning (数を分割する)

Partitioning in different ways

まずは、ある数字を分割することを学んでいきます。
たとえば、10なら5と5や、3と7など、いろいろな組み合わせがあるので、答えはひとつではありません。もちろん、この組み合わせを考えるために、おはじきやブロックなどの道具を使ってもOKです。

ナンバーボンド(数結合)

Secret Agent Number Bond

数の分割ができるようになると、つぎはナンバーボンド(数結合)に進みます。
日本の足し算に似ているのですが、3+5=?というような問題ではなく、

◯+◯=10

というように、答えを作るための組み合わせを考えます。
2年生(日本の小学1年生)になると、こんなパズルが簡単に解けるように!

Partition Puzzles

10の位と1の位にわけて考える

数字が2桁になると、数字を10の位と1の位にわけて考えます。
まずは、10個のブロックがくっついたバーと、1個ずつバラバラになったブロックを使って問題を解いていきます。
たとえば、52は、ブロック10個のバーが5つと、バラバラのブロック2個です。
10の位と1の位をわけることは、繰り上げ算・繰り下げ算をするときにも役立ちます。

このように、足し算・引き算を教える準備段階だけでも、かなり細かいステップにわけているのも、Masths Masteryの特徴です。

世界が注目するシンガポール式算数とは?

イギリスの小学校での算数は、先ほどもお伝えしたとおり、シンガポール式算数がベースになっています。シンガポール式算数は、世界でも注目されている指導方法なので、名前は聞いたことがあるという方も多いでしょう。

では、具体的にどんなことをするのでしょうか?

シンガポール式算数の最大の特徴は、文章題に「バー・モデル」というメソッドを使っていることです。
バー・モデルとはなにかというと、文章題のなかで基準となる数値を1ユニットとし、ほかの数との関連を線を使って表したものです。日本の線分図と似ていますが、わからない数値をユニットとして視覚化することで、一見複雑な問題でもシンプルに考えることが可能になります。

文章だけではイメージしにくいと思いますので、ひとつ簡単な例題を解いてみますね。

バー・モデル問題(小学校1年生レベル)

りんごとバナナをあわせて9個買いました。

買い物袋の中に、りんごのほうがバナナより3個多く入っていました。

この場合、買い袋の中にあるりんごの数は、全部でいくつありますか?

バナナの数を1ユニットとすると、このようなバー・モデルができます。

まずは、答えのカギとなるユニットの数値を割り出しましょう。
りんごとバナナの合計は9個なので、9から3をひくと6。
ここで、2ユニット=6ということがわかり、1ユニットが3と判明します。
りんごは、1ユニット+3なので、合計で6個が答えです。
どの数値がユニットなのかに気づけるかどうか、というのがバー・モデルの重要なポイントになります。

日本の算数が苦手でも、シンガポール式算数なら楽しく学習できたというケースもあるので、気になった方はぜひ試して見てくださいね!

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まとめ


算数が得意になるためには、算数が好きになることが一番です!

無理やり計算ドリルをさせても、お子さんの算数嫌いに拍車がかかってしまって、逆効果になりかねません。
計算問題でよく間違えてしまうお子さんなら、ゆっくりでいいので、正確にひとつずつ答えていくことで、自信をつけてあげましょう。
指折りなど、計算に補助が必要でも、まったく心配する必要はありません。むしろ、小さいうちにしっかりと視覚的に数を意識することで、数学的概念の基礎をかためる手助けにもなります。

さいごに、こどもが自然に算数が好きになるために欠かせないのが、算数を実体験するということです。お菓子のシェア、お料理、積み木遊びなど、普段の生活のなかで、少し意識してみるだけで、算数がぐっと身近なものになりますよ。

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