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プログラミング教育必修化への備えに | なぜ今プログラミングなのかがわかる書籍5冊

 

プログラミング教育の必修化は、学校でコンピュータを勉強するということ以上に、これまでの教科の学び方にも変化をもたらします
実際に、ICT教育が進んでいる学校も多く、すでにiPadなどを導入しながら授業を行っている学校も多くあります。

 

どのような変化がもたらされるのか。どのような学びが期待されているのか。

これまで、プログラミング教育を推進してこられた方々をざっくりと見渡して、その背景と方向性を理解しておきましょう。

 

教育のあるべき姿に疑問を持ったジャン・ピアジェ

ジャン・ピアジェは、思考発達段階説や、発生的認識論で知られるスイスの心理学者です。

当時の知識伝達型の学校教育に疑問を呈して、知識とは伝達できるものではなく、学習者が経験に基づいて発見したり再構成したりして獲得するものであるという構成主義を提唱しました。

 

プログラミング教育の原点を築いたシーモア・パパート

ピアジェが、子供の数学的知識の構築について考察するために雇ったのが、シーモア・パパートです。

パパートはピアジェとの研究の後に、MITのマービン・ミンスキーより招待を受け、ともに人工知能の研究をすすめます。
そして、MIT メディアラボの前身となる MIT建築機械グループ認識学習研究班を創設します。

ピアジェと人工知能。これらをベースに、パパートはピアジェの「構成主義」から一歩進めて、
知識の獲得にはモノ作りが非常に効果的であるという構築主義を提唱します。経験、体感によって得られる知識こそが、いつでも使える知識「強力なアイデア」として身につくのだと主張します。

この「強力なアイデア」を構築するために最適なツールがコンピュータなのです。

モノ作りをするなら紙と鉛筆、絵の具、粘土、布、木材等々、いろいろな素材があります。
パパートはそこに、素材としてのコンピュータを加えます。
コンピュータの持つ普遍性と模倣性は、これまでの素材にはない創造性をもたらします。

コンピュータを使ったモノ作りを通じて、強力なアイデアを構築するために、
LISP をベースにした子供用プログラミング言語 Logo を開発します。
そうして、プログラミングを通したモノ作りを提唱し、押し進めていくのです。

プログラミング教育の原点はパパートにあります。

 

 

パーソナルコンピューターを提唱したアラン・ケイ

アラン・ケイは、1960年代、まだコンピュータが大型で共用するのが当たり前だった時代に、個人利用としての「パーソナルコンピュータ」という概念を作り、それが具体的にどうあるべきかという理想端末「ダイナブック構想」を提唱しました。

そして、ダイナブックがすべての人々に行き渡る世界を夢見たのです。

ダイナブックに必要なハードウェアとして Alto を、またソフトウェア環境として、Simula やパパートの Logo の影響を受けた Smalltalkを開発しました。
また、Smalltalk を拡張して Squeak を開発。さらに子供向けの言語として Squeak eToys
を開発しました。

 

 

Scratchのベースを築いたレズニック

ジャーナリストであったレズニックは、パパートと出会い、MITメディアラボに入ることになります。
そこで、Logo で LEGO ブロックを動かすプロジェクトにおいて、LEGO Mindstormを生み出します。

また、ライフロング・キンダーガーテン(生涯幼稚園)研究グループにおいて、
アラン・ケイの Squeak eToys に影響を受けた Scratch を開発し、
さらにオンラインコミュニティを提供することで、子供たちの創造的な学びを支援しています。

 

プログラミング教育の確率に貢献したステージャー

オンライン教育の黎明期より、その開発に携わってきたステージャーは、パパートの要請により学習環境の構築に携わります。
それらの活動の知識・経験・情報が、『作ることで学ぶ―Makerを育てる新しい教育のメソッド』という本にまとめられています。

 

コンピュータが安価で小型になることによって、アラン・ケイの描いたダイナブック構想が現実のものとなり、ブロックプログラミング言語の登場により、コーディングのハードルが下がりました。
そして、ジャン・ピアジェやシーモア・パパートらが提唱した学びのあり方が実現できる時代になってきたのです。

 

まとめ

プログラミング教育の基礎を作ってきた方々の、書籍をご紹介しました。
コンピューターが生まれてから、個人利用に変わっていき、現代ではスマートフォンという、全く違った形のコンピューターが、また私たちの生活を大きく変革しています。

スマートフォンが生まれてからの10年を振り替えってわかるように、これから先の時代も猛スピードで変化していくことが想定されます。
これからの時代を生きていく子どもたちが、備えておかなければいけない知識や技術は、計り知れません。

2020年より必修化するプログラミング教育は、そんな子どもたちを導き、これからの時代に必要な力を備えてくれるでしょう。

 

 

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