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長く愛される絵本をつくりたかった「ダジャレーヌちゃん 世界のたび」後編

(インタビュー「言葉遊びでリズミカルに楽しむ絵本『ダジャレーヌちゃん 世界のたび』誕生のお話 前編」 続きです)

 

前編に引き続き、「ダジャレーヌちゃん世界のたび」を出版された303 BOOKSの代表・常松心平さんにお話を伺っていきます。

 

世界中を旅するダジャレーヌちゃん

 

記者:ひとりの主人公に世界を旅させようというのは、もともと決まっていたんですか?

 

常松さん:そうですね。来年2020年はオリンピックがあることもあって、日本はよりグローバル化を意識しはじめてきていますし、実際そのようになってきています。
そこで、小さな子ども達がもっと世界に興味を持ってくれたら嬉しいなと思って、世界を旅させる案が浮かびました。

そして、世界を旅しながら、その国のことをつらつら説明されるだけではつまらないよねってなって、では面白くその国を伝えるにはどうしたらいいか話し合った結果、だじゃれで伝えてみようって、アイデアが浮かびました。

 

記者:タイトルにインパクトがあるので、最初にだじゃれのアイデアがあったのかと思ってました!
だじゃれは、絵本を楽しくするアイデアとして後から企画されたんですね。

 

常松さん:だじゃれでやろうと決めてから、林(木林)さんに依頼させていただきました。

林さんは、言葉で遊ぶのがとても上手な方で、詩のボクシング全国大会で優勝もされています。だじゃれの絵本も手がけていたので、この方だ!と思いまして。
実際、世界中の知名度のある言葉を選んでだじゃれにするというのは、とても大変だったようです。
フランスであればエッフェル塔や凱旋門など、絶対に入れたいワードをどうだじゃれにしていくか、なんども書き直しながら考えてくださいました。

また、声に出した時のリズム感も大事にしてくださっていて。ぜひ親子で、声に出して読んでいただきたいですね。メロディをつけたりしても面白いですよ。

 

可愛らしいキャラクターと、優しさが特徴的な絵

 

記者:ふんわりしたやさしい絵のテイストは、どうやって決まったのでしょうか。

 

常松さん:はじめに、購入してくれる方のことを考えたんです。
絵本って、お子様向けだから、子どものことを全力で考えるのはもちろん、買ってくれるのはその子どもと一緒にいる親御さん、主にお母さんが多いですよね。子どもに読み聞かせるのも、親御さんです。
だから何度読み聞かせても楽しんでもらえるように、その親御さんに愛してもらえるキャラクターでなければいけないと思ったんです。
そこで、可愛らしくて、おしゃれで、表情豊かなダジャーレヌちゃんが誕生しました。

こがしわ(かおり)さんに依頼させていただいたのは、彼女の絵は日本画用の絵の具を使用するのが特徴で、とても柔らかい雰囲気が出せる作家さんだったためです。
あの絵の具で出る柔らかさの中の奥深さが、世界の国々を描いた時にうまくはまって、多くの人に愛されると確信しました。

 

記者:ダジャレーヌちゃんは、旅行している国ごとに表情が豊かでとても印象的ですよね。それも、あの絵の柔らかさによって表現されているものなんですね。

 

常松さん:こがしわさんは、細かい情景もとてもうまく描いてくださるのですが、キャラクターに絶妙な表情を与えてくれる作家さんなんです。
ダジャレーヌちゃんの表情は、本当に生き生きとしていますよね。

 

約2年を費やして生み出された、世界14カ国のページ

記者:作家さん達と制作のこだわりがたくさん詰まった絵本ですが、出版までに苦労されたことはありましたか?

 

常松さん:実は、作画をこがしわさんに依頼してから、出来上がるまでに2年かかりまして。
絵本って、あくまでも視覚で楽しむものだと思っているので、1ページごとの滞在時間を長くしたかったんです。

そこで、国ごとの特色紹介を増やしていただいて、じっくり眺めていても飽きないよう、絵を丁寧につくり込んでいただきました。その結果、出来上がるまで2年かかってしまったんですね。

 

記者:2年はすごいですね・・!
この本には1ページごとに楽しめる要素がふんだんで、見れば見るほど発見があるのでじっくり楽しむことができますね。
皆さんの想いと、こうありたいという絵本の理想像を追う姿勢がたくさんつまっているからこそ魅力的なんだと思います。
長く愛される名作絵本として、これからもたくさんの子どもたちに読みつがれていって、大人になってから再び出会い、なつかしく思い出す絵本だと思います。

 

常松さん:そう言ってもらえると嬉しいですね。

 

記者:そして、Twitterでも絵本の新たなファンが増えていると思いますが、あの「どこにいるかな?」のツイートで、ダジャレーヌちゃんの世界観により浸ることができますよね。
あのツイートでますます絵本の楽しみ方が広がっている気がします。

 

常松さん:1ページごとに、本当にたくさんのキャラクターが出現しているので、宝探し気分で楽しんでもらえたら嬉しいです。

 

最後に

 

世界を可愛く楽しく旅するダジャレーヌちゃん。14ヶ国の国々を、美しくやわらかいイラストと一緒に、旅してみてはいかがでしょうか。

子ども時代に発揮されるのは、たくましい想像力です。

お家でダジャレーヌちゃんといっしょに世界中を旅すれば、もっと広い世界への楽しい好奇心が広がりますね。
そしていつか世界へ実際に足を運ぶとき、きっとこのワクワクを思い出すことでしょう。

ぜひ、旅先で生まれたダジャレーヌちゃんのだじゃれ詩を読んでくだじゃれ!

購入先

ダジャレーヌちゃんに関してもっと詳しく

ダジャレーヌちゃん世界のたび|303 BOOKS
ダジャレーヌちゃんは、だじゃれとおしゃれが大好きな女の子。空飛ぶトランクのトラさんと、なかよしの小鳥のコトリンといっしょに、世界の国ぐにをめぐりまアース!
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