地頭のいい子を育てる知育メディア

“音と視覚”で楽しく国語力アップ  〜漢字を読んで本を読もう 後編〜

前回は、漢字の“読み”に関わる能力は3才をピークに開花し、

幼稚園児にこそ効果的な学習で、その後の学力の伸びに大きく影響してくることをお話しました。

では、漢字教育を実践している幼稚園では、具体的に、毎日のクラスでどのように漢字を取り入れているのでしょうか。

漢字は“音と視覚”で楽しく覚える

田園都市幼稚園・志田園長:

「うちの園では、音と視覚を利用して、漢字を効果的に定着させています。

そのためか、子供は漢字を読み上げることが、とにかく楽しくて楽しくて仕方ないみたいです。(笑)

例えば、名前の書いた出席カードを、毎日みんなの前でテンポよく先生がめくりながら出席をとることで、お友達の名前にある漢字を自然に覚えます。

すると『この字は○○ちゃんの字と一緒だね』と、街中でも子供が気づくようになります。

漢字が読めるようになる子は、早くから本を読むことができます。本を読むことは、知識と学びの幅を広げることです。

同じように、漢詩や詩集を歌のように読むことも、新しい漢字を楽しく知る方法のひとつです。

「論語」は、いま世界中で最も日本で読まれているようですが、テンポのいい優れた古典としてだけではなく、本来人としてあるべき美しい姿勢がたくさん書かれています。

園児たちには、論語の意味を訊かれなければ教えませんので、

深い意味が理解できるようになるのは、10年または20年後かもしれません。

それでも、楽しく読めることがいちばん大切で、決して出来ないことを責めたりはしませんし、

今後の成長がとても楽しみです」

たとえば園の漢詩集の論語では

「己所不欲、勿施於人」(読み:おのれの欲せざる所は人に施すことなかれ)

(意味:自分が人からして欲しくないことは(人もそう考えるだろうから)人にしてはならない)

というように、人生を通して大切な、生きる指針が載っています。

幼児の能力開発教室界隈では、あいさつやお片付けなどの規律がしっかりできる子ほど、その後の学力の伸びが良いといわれています。

現代では、しつけをしっかり行う場や機会が減っていますが、

このように小さい頃から無意識でふれていくことは、とてもいい機会になります。

 

漢字は、世界で唯一の“意味を持つ文字”

実は漢字は世界で唯一、文字単体で意味をもつ貴重な文字です。

「漢字教育」ときくと、難しい漢字を学習させるというイメージから親御さんに誤解され、敬遠されることもあります、と残念そうにお話される園長先生。

しかし、決して叱らずに「漢字にふれる機会を増やす教育」は、美しい文字の文化を知る絶好の機会でもあります。

10年、20年後に子どもたちが学生や大人になった時、社会のグローバル化はますます急速に進んでいます。その時、外国人との会話の中で、重要になるのは日本の文化です。

日本の深く長い歴史を理解するためにも、漢字への慣れは、大きなアドバンテージとして将来きっと役立つ時がきます。

お家で漢字を読もう

漢字の認識率を高める訓練は、実はお家でも出来ます。

まずはひらがなになっている絵本に、文章を漢字に直した紙を上から貼りつけて、

あとは普通に絵本を読む時と同じように、毎日繰り返し読んであげることです。

小学校に入る前に、この一手間をするだけで、国語の授業に苦手意識なくスタートを切れるようになるでしょう。

ぜひ今日の読み聞かせから、始めてあげてみてください。

まとめ

近年、日本の学力水準は、一昔前から大きく順位を落としており、教育には改革の必要性が強く求められています。

子供を持つ親御さんも、このままではいけない、と危機感を持っていても、具体的にどうしたらいいのか戸惑っている人が多いようです。

そんな親にとって、子供の10年、20年後の成長を見据えた教育をしてくれる教育のプロがいる幼稚園をみつけることは、重要なミッションのひとつでしょう。

そして漢字教育による教養の下地づくりは、まさに獲得能力がピークの幼児期にこそ行いたいもの。

古典は、時代を超えて人間にとって本質をあらわしているからこそ、何百年、何千年と受け継がれている最高の教科書です。

教養と人間としての美しい姿勢が育つ子供は、きっと幸せに育つに違いありません。

漢字力は、お家でもかんたんな工夫から楽しく身につけることができますので、あとは一日でも早く始めるだけです。

お母さん・お父さんの知識と工夫で、子どもに無限の可能性を広げてあげましょう。

今回お話を伺った園

田園都市幼稚園・志田元園長:

「根を養えば樹はおのずから育つ」をモットーに、子どもたちの根っこの育みを大切にする、開園53年を迎えた幼稚園。

※ホームページはこちら

 

タイトルとURLをコピーしました