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空間認識能力を高めるには小学校低学年までの訓練が重要【後編】

算数や数学にとって、計算する力と同様に重要になってくるのが、「図形を解く力」や「図形をイメージする力」です。

図形の証明問題などは、コンサルタント業などで必須になる論知的思考力(ロジカルシンキング)を磨く絶好の機会ですし、図形をイメージしていろいろな角度から見る力もまた、将来的には自分や他人を別の視点から見るという自己成長や対人関係の構築に関わってきます。

しかし、これらの能力は、紙面上で勉強しているだけでは、イメージが沸きにくく、なかなか突然に得意に分野とするのは難しいとされています。

そこで大切なのが、日常生活で、図形や数字をイメージするシーンを作っていくことです。
実際に目の前で実体験として経験することにより、図形が立体的に想像できるようになったり、数氏をより具体的にイメージできるようになったりします。

では、一体それはどういうことでしょうか。

脳の成長について

図形をイメージする役割を担っているのが「大脳皮質」の「右脳」です。
大脳皮質は後天的に育つ部分であり、どのような経験を積んできたのかで、成長が大きく変わってきます。先進的な部分ではないので、大きくなっていく過程で成長させることができるということです。

「あの子は両親が医者だから遺伝的に賢いのよ」と、ご両親の特性を見て、子供の能力を決めつけてしまうケースをよく耳にしますね。
しかし、右脳を鍛え、イメージ力を高めるのに最も重要なことは「何を経験するか」です。
日々の積み重ねで右脳を鍛えることは可能であり、それが習慣になっていけば自然と賢い子どもに育っていきます。

親が賢いから、先天的に子どもが賢くなっていくのではなく、親がどう子供に関わっており、どう影響しているのかが大切なのです。

ちなみに脳の成長期は、身体の成長期とは異なり、先行して進むため、一般的には10歳までに形成されていくといわれています。
そして特に、急成長するのが7歳ぐらいまでとされていますので、8歳までにどのような経験をするのかがポイントになってきます。

だからこそ、幼少期に、親や周りの方々が、
どう子どもと関わっていくのかが非常に大切です。

 

パズルで楽しく空間認識能力を高める

空間認識能力を味方につけるためには、「幼児期からどんどん図形の問題を解かせないと」と焦る方もいるかもしれませんが、受験勉強のようにがむしゃらに問題演習を重ねていく年齢でもありません。
また、それでは、前述したように、紙面でのトレーニングのみになり、なかなかイメージ力が身についていきません。

6~8歳頃は、それよりもまず人格形成の面でもとても大切な時期だからです。

 

なので重要なのは、「脳の発達を促していくような経験を、子供が楽しみながら体験すること」です。

積み木やパズルに興味を持って夢中になって取り組むのは、とても有効です。
効率よく右脳を鍛えていくパズルの教育メソッドも、注目を集めています。
6歳や7歳の子供の驚異的な成長にはびっくりさせられますよね。

そして、ここで大切なことは「親がやりなさい」と強制しないことです。
「できないとすぐに教えたがる」ことも知能教育ではNGです。

あくまでも子供のやる気を高める声がけや、関わりをしていきましょう。

親がすぐに手助けしてしまうと、子どもはやる気を削がれてしまったり、自信を失ってしまう場合もあります。見守る教育は忍耐力が必要となりますが、そこは焦らず、一呼吸おいて、見ていてあげることが大切です。

そして、「よくできたね!」と承認することや、褒めることが、子供のやる気を高めるのに非常に効果的です

 

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空間認識能力を高めるのに「お手伝い」はチャンス

ご家庭で一緒に過ごしている中でも、子どもの能力を高めるチャンスは無数に存在しています。家庭で親と一緒に過ごしていても、右脳を鍛えていくことはできるからです。

そのチャンスとして挙げられるのが「お手伝い」です。

実際、普段ご両親が行っている家事に子どもは興味津々です。
手に取り、物に触れ、そこから学ぶことはたくさんあります。
ポイントはちょっとした親の声がけです。

お風呂掃除を一緒にして、「この浴槽には180L入るのよ」と聞くと、子供は「180Lはこれぐらいの量なんだ」と具体的にイメージすることができます。
浴槽の縦が何cm、横が何cmと測ってみるのもいいでしょう。
料理のお手伝いでも計量器を常に利用しながら、「このトマトはどのくらいの重さなのかな」と一緒に計ってみると、実物とグラムの単位を感じることができます。

こういうちょっとしたきっかけが子供の興味をそそり、単なる数字の計算ではなく、イメージしながら計算する力に繋がっていくのです。
ただ放置してお手伝いさせるのではなく、工夫して関わっていくことが大切になります。

具体的なイメージを目の前で実践して、数字として見せていくことで、子どもの記憶に残りやすく、感覚としても数字を味方につけていくことができるのです。

 

まとめ

お手伝いにしても、外遊びにしても、パズルにしても、子供の右脳を鍛える材料は日常の中に多くあります。
親が関われる際には、しっかりと意図を持って、上手く子供に興味を持たせたり、
子供のやる気を高めるような働きかけをしていくことで、大脳皮質の成長は大きく変わっていくのです。

大切な我が子だからこそ、幼稚園や小学校の教育に任せっきりになるのではなく、
日常生活の中から親だからこそできる方法を考えてみると良いですね。

 

この記事を書いた人
DONA

大学で幼児教育・幼児心理を専攻。17年間進学塾講師を勤める。
空間把握能力と読解力を向上するメソッド導入などにも携わり、子供の教育プロセスをより良くする方法を学ぶ。子供の可能性は無限大であり、それをより教育に反映する手伝いができえばと、執筆活動に勤しむ。

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