子どもが目指す人生をイメージしやすくなる
野口英世、坂本龍馬、マザーテレサなど、子どもの読む伝記には数多くの偉人がいます。
伝記の多くには基本的な流れがあって、「苦境を経験する→偉業を成し遂げる→社会貢献する→偉人となる」というある種パターン化した作りになっている特徴があります。
幼い子ども達はパターン化した流れが好きな傾向が強いため、子ども向けの伝記はある種のルールで書かれているともいわれています。そのため、幼い子どもでも理解できるようになっています。
子どもを育てながら、こんな子どもに育って欲しい…と親が望むような人の人生を知る機会を親が子どもに与えるということはとても大変なことです。
その点、伝記を活用すれば、本を読むことだけで、偉人がどのような人生を送って、どんな風に頑張って、社会貢献したのかを理解することができます。
その結果、子どもが成長しながら、どんな職業に就きたいのか、どんな風に生きたいのかを考えるきっかけにもなります。そして、偉人のことを詳細に知ることで、子どもも自信の将来を具体的にイメージがしやすくなるのです。
頑張ることの意味が理解できるようになる
伝記で読むことができる偉人の人生は産まれから順風満帆という人は少ないです。それどころか、何度も起きる苦難や苦境を乗り越え、自分がこれだ!と決めたことに向かって頑張り続ける姿を見ることがほとんどです。
例えば、野口英世です。幼い頃にいろりに落ちて左手を大やけどし、すべての指がくっついてしまい、後遺症にも苦しみました。さらに、手が原因でいじめにも遭いました。しかし、猛勉強を重ね、医師免許を取得。その後は梅毒病原体の研究で成果をあげました。
頑張ればできるのに…親が子どもに向けて言うこと、親がついついぼやくことも多いでしょう。実は、頑張れる子どもの多くは比較的伝記を読んで育った子どもが多い傾向にあります。
頑張ってどうなるの?という疑問よりも、目標があるから頑張る、頑張ることで、さらにその先の道が拓かれることを伝記を読むことで、さまざまな偉人の人生から子どもは学んでいます。
頑張ることの意味を理解してくれている子どもの子育ては子どもに寄り添って応援するだけでも十分になるのです。
物事をやり遂げることができるようになる
伝記のなかに登場する偉人は頑張るだけでなく、目標が達成できるまでやり続ける姿をみせてくれます。
例えば、1000度の失敗を繰り返して、電球を発明したと言われる発明家として知られるエジソンの「1000度の失敗をしたわけではない、1000のステップを経て電球が発明されたのだ」と言ったセリフも有名です。
決して諦めずにやり遂げる姿勢は見習うべきものとも言えます。
自主的に机に向かって勉強ができることも、物事を継続して努力しやり続けられることも、子どもの能力には全く関係ありません。まして性格でもありません。自主的に勉強することも、努力し続けることも、伝記から感覚的に学んでいるともいえます。
たとえ、結果がすぐにでないとしても、やり続けることで「自分にもできる可能性がある」「夢を持って叶えよう」と希望がもてる子どもになることも想像しやすいでしょう。
まとめ 伝記を読んだ子どもは自己肯定感も強くなる
偉人の伝記を読むことで、子どもも自身の置かれている状況に関わらず、頑張れば、やり遂げれば、夢が叶えられるし、目標も達成できると思うようになります。そして、夢や目標に向かって頑張るようになります。伝記を幼少期に読む意義は非常に大きいと言えるでしょう。