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毎日の学習習慣を低学年のうちから身につけさせるには

勉強する習慣さえつけておけば、保護者がうるさく「勉強しなさい」と言わなくても、その時間になれば子供は自分から机に向かうようになります。ここでは発達心理学に基づいた低学年のうちから勉強の習慣がつく方法をご紹介します。

「勉強しなさい」は逆効果?自発性を引き出す「共有型しつけ」

「勉強しなさい」とお子さんに声をかけても、なかなかやる気にならず、逆にモチベーションをさげてしまったなんて経験をお持ちの親御さんも多いのではないでしょうか。ストレートにやりなさいと命令のような形をとると、なかなか重い腰が上がりそうにありません。

自分が子どもの時も散々言われて、嫌だった記憶がある人もいると思います。しかし、他にどのような言葉をかけていいかわからないからこそ、同じことを繰り返してしまうのもまた事実です。

 

「~しなさい」「~してはダメ」という命令形で子供に言うことを聞かそうとすることを、「強制型しつけ」と言います。
子どもに親の言うことを聞かせる。なかなか言うことを聞かない場合は手をあげてでも教える。といったスタイルの強制型しつけでは、子どもの学力が伸びないばかりか、心身の成長にも悪い影響を与えることが、発達心理学でもわかっています。
このスタイルは、まさに自分たちが子どもだった時に受けてきたしつけのスタイルではないでしょうか。昭和〜平成初期を彷彿とさせるような教育の仕方ですよね。

 

反対に、子供が熱中していることに「おもしろそうだね」と共感を示し、「一緒にやってみようか」と楽しい経験を親子で一緒に共有しようとするのが「共有型しつけ」とよびます。
子ども興味を、一緒に共有し楽しむことで、よりその興味を伸ばしていくスタイルです。
共有型しつけで育てられた子供は、自発性がはぐくまれ、自分自身を信頼する気持ちも強まります。その結果、幼い時期ばかりでなく、大学受験や司法試験や国家公務員試験など卒業後の難関試験などでも、応用できる力であることがわかっています。幼少期に親から自発性・内発性をはぐくまれた子供は、生涯そうした生き方を続けることができるんですね。

大切なのは、親が心にゆとりを持ち、成長する子供を信頼することです。あまりむずかしく考えず、子供と一緒にいられる期間は限られているのだからその間は楽しもう、という気持ちを持つようにしていくと、心にゆとりがうまれていきますよ。

家庭でも「時間割」~生活時間表のすすめ

親子の会話

家でも学校でも、時間割表が目に付くところに張ってあります。時間割表があると、月曜日には国語と算数、体育…と、何曜日に何の教科を勉強するか、視覚的にわかるからです。

それと同じ生活の時間割を、家庭でも作りましょう。学校から帰って、何時から何時まではなにをして、何曜日には習い事に行って…という、家へ帰ってからの時間割(生活時間表)を、親子で話し合って作成します。

最初に、絶対したいこと(見たいテレビ、ゲーム、友達と遊ぶ等)を聞きます。それをどの時間に、どのくらいの時間するのかを決めます。

次に習い事や塾、食事や入浴など、かならずしなければならないことを記入します。

次に、毎日かならず勉強時間を確保します。低学年であればドリルや教科書の音読など、20分~30分でかまいません。時間を決めて、この時間は絶対勉強する、と約束するのです。

生活時間表を決めたら実践です。「何時になったら勉強する」をかならず実行します。

勉強はリビングで、特に最初のうちは親が近くにいてあげると非常に効果的です。
勉強を一緒にするわけではなく、同じ時間を共有することが大切です。親は持ち帰った仕事をしていても、読書をしていてもかまいません。親が同じ部屋で「何かしている」ことが大事なのです。親と一緒に何かやっている時間を持つことは、子供にとって大きな喜びです。
やりなさい、と言われるととたんに面倒くさくなる宿題も、決まった時間に親と一緒にできる、しかもほめてもらえる、と思うと、子供は喜んで自分から本を開きます。

音読が終わったら「よく読めたね!」、宿題が終わったら「むずかしいことができるんだね!」、教科書を見て「おもしろそうなことをやってるね、これ知らなかったよ、もっと教えて」などと声かけをしてあげてください。

週に1度の振り返り、月に1度の進捗度合いチェックを

週に1度、保護者の時間が取りやすい曜日の勉強時間後に、10分~20分程度の振り返りを行います。

この日はちゃんと予定通り勉強に取り組めた、と子供が言えば、カレンダーに「頑張ったシール」を、この日はサボってしまった、という日には「もっと頑張ろうシール」を張ります。
こうやって自分で自分の行動を点検し、評価することで、子供自身の自己管理能力と「やり抜く力」が少しずつ育っていくのです。

 

さらに月に1度、振り返りとして、この1か月間の進捗度合いを親子で確認します。その間に学校でテストがあれば結果を確認し、できていないところはないか、わかっていないところはないかをチェックします。

これまでの勉強のやり方で大丈夫なのか、改善するにはどうしたらよいか、あくまで子供主導で話し合います。
そんな時、親の経験談、特に子供時代の失敗談を話してあげると、子どもはとても喜びます。親の失敗談を聞くことで、失敗しても大丈夫なんだ、取り返せるんだ、という気持ちが生まれます。それがチャレンジする心や、折れない心の育成につながります。

まとめ

〇曜日には~をする、〇時からは~をする、と行動が習慣化されていれば、私たちは意思を奮い起すことなく、自然にその行動を取ることができます。子供の勉強もそれと同じで、勉強する習慣さえつけておけば、特別に頑張ることなく、自然に机に向かうことができるようになります。

小学校低学年のうちに、短い時間ですむ間に、毎日の勉強の習慣をつけさせてあげましょう。

 

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