息子は現在小学校1年の3学期が終わり、春休みに突入したところです。2学期には1桁の足し算と引き算をし、3学期では100までの数を習い、2桁の足し算と引き算をしています。
一方で、「プラチナム学習会」でオンライン授業を受け始めて9か月の息子は、着実に思考力を伸ばし、桁数の多い足し算と引き算はもとより、すでに掛け算もスラスラ数秒で解けるようになりました。
前編ではプラチナム学習会のオンライン算数について、その特徴をお伝えしました。後編では、公文やそろばんとも全く違う発想で、算数力を劇的に伸ばしてくれたプラチナム学習会のマンツーマンによるオンライン授業について、具体的な指導内容を紹介していきます。
暗記したほうが早いのに、なぜいま思考力が注目されているのか?
人間の脳は9歳までに80%完成
人間は9歳までに脳の80%が完成するといわれています。そして学力差が出てきたり、自己肯定感が低くなると言われている「小4の壁」はちょうど9歳の頃にやってきます。
小4になると、例えばそれまで単純な計算問題が中心だった算数は、図形や分数、グラフなど、概念理解しにくい問題や文章問題などの思考力問題が増えてきます。これまでの学習の積み重ね不足が鮮明化する時期とも言われています。
また理科や社会が加わり、「電気」のようなイメージしにくいものや目に見えないものを頭の中で考えなければいけない抽象的思考が求められるようになったり、地理や地図記号など暗記が必要になってくる場面が増えてきます。

〇これまでの学習の積み重ね不足が鮮明化する時期である。
〇概念理解が必要な学習内容や思考力問題が増える。
〇イメージしにくい抽象的思考が求められる。
〇暗記が必要になってくる。
暗記の落とし穴
9歳までは、まるでスポンジのように見るもの聞くものをどんどん吸収できるし、暗記力も抜群です。フラッシュカード学習や公文や七田式で暗記を使った学習方法を実践しているご家庭も多いはずです。
ただ、暗記はある程度覚えられる量が決まっているので、記憶は薄れていくし、小4で新しいことを覚えようとした際、これまで何でも覚えられていたはずなのに、思うように暗記できなくなり、大きなつまずきを感じる子どもが多いようです。
思考力は大人になっても役立つ
ところが、思考力は9歳までにトレーニングしておくことで、大人になってもその力は衰えず、ずっと役立ちます。早い段階から、短期的な暗記に頼らず思考力を高めるトレーニングをすることで「小4の壁」対策にもなるだけでなく、今後の学習能力向上にも役立てることが出来ます。

〇理科や社会でも、ただ暗記するのではなく概念として覚える工夫ができる。
〇まだまだ暗記するスペースもたくさん残されているので難なく覚え、記憶することができる。
そのため思考力トレーニングについては各方面からも注目されています。
実際のテキストを見てみましょう
肝となるオリジナルテキストは、一見すると、どこかで見たことがあるような問題も多く含まれています。

初めてレッスンを受けた際には、オンラインレッスンを受けなくても公文や七田式プリントを自分で解かせて親が丸つけしてもいいのではないかと思いました。
ところが数か月もすると、どの問題についても明らかに息子の解答スピード、正答率が上がっていることを実感できました。わずか数か月で、いったい何が起きたのでしょうか。
次の動画はオンライン算数を始めてから2か月後の様子です。
これは答えを暗記しているわけでも、反復練習をして答えを記憶したわけでもありません。まぎれもなく自分の頭の中でイメージしながら計算し、答えを出しています。
こんなに計算が早い理由 〜数量感覚の獲得〜
授業の最初の頃は、数の概念をしっかり学ぶところから始まりました。★の塊を見て量を捉えるような問題が中心です。初めは★を一つずつ数えていましたが、講師の指導により、5の塊や10の塊で捉えるようになってきました。
量を瞬時に捉えるようになると、数を見た時にどんな量なのか頭でイメージできるようになります。例えば、100を見た時に10が10本あるイメージができたり、50は100の半分のイメージができたりします。
この感覚が身についてくると、数を量のイメージで捉えることができ、頭の中のイメージを自由に動かして足し算や引き算ができるようになります。息子の大きな伸びを感じたのも、この数量感覚が身についてからです。

画像提供:プラチナム学習会

息子は、4桁の繰り上がりのある足し算でも暗算でできるようになりました。
(図1)4桁の足し算問題で(2)を担当講師が丸をつけたところ、一番難しい(10)を自分から解き始めたそうです。今までだと簡単な問題を選んでいたので、先生からも褒められて嬉しそうでした。
最近は掛け算もこの量のイメージを使って解けるようになっています。もちろん九九は習ってもいません。

★の問題をしてから数式の掛け算問題をすると、頭の中で★が浮かんでしっかり数が量としてイメージできているようです。
実は、用意されたテキストでは、常に”数を量として捉える”トレーニングをしながら、多岐に渡った問題を解くことで、あらゆる角度から思考力を押し上げてくれていたのです。

息子は学校で算数の問題を解いていた時、同級生から「適当に数字を書いてるんでしょ!」と言われたそうです。それだけ早く答えを出していたようです。
思考力をあらゆる角度から伸ばしていく
テキストには計算以外にも迷路や数独、しりとりなど様々な種類の問題が用意されています。数えたわけではありませんが、種類としてはざっと20種類くらい?!
それぞれ空間認識、図形認識、社会性、ルール性、イメージ力、空間認知、把握能力、創造力、10の補数などの数的処理能力・・・など多岐に渡っています。

画像提供:プラチナム学習会

画像提供:プラチナム学習会

画像提供:プラチナム学習会

どの問題がどんな思考力をトレーニングしているのか分かっていると、親も子どもが苦手なところや得意なことをしっかり把握できて、普段からの声掛けや遊びの中でも意識できるようになりました。
取り組むテキストは毎週レベルアップ
どの種類の問題であっても、毎週必ずテキストの難易度がレベルアップしています。それも言われないと気付かないほど、ほんの少しずつレベルアップしている点がポイントです。
なぜなら、ほんの少しの助言や、少し頭をひねれば解ける程度のレベルアップにすることで、子ども自らの力で思考力をグンと引き上げることができるからです。さらに、”教えてもらわなくても自分の力で解けた!“という達成感や自信にもつながり、自己肯定感を高めてくれます。

〇子どもたちの思考力が引き上げられる。
〇“教わらなくても自分で解けた”という達成感や自信につながる。
〇新しい問題、難解な問題へ挑戦する意欲が出る。
〇自己肯定感が高まる。

最初は「え~!分からな~い!」と言った息子も、少し考えたら笑顔で「あ!分かった」とペンを動かしています。そこが思考力の上がった瞬間なのかもしれません。
もしもつまずいたら?
例えば、何らかの問題でつまずいた場合、どうするのか。一般的には自宅学習であっても塾であっても、つまずいた問題に対しては反復学習が普通ですよね。しかし、反復学習をさせると苦手意識が強くなったり、算数そのものを嫌いになる危険性もあります。
ここでは、つまずいた問題はいったん横に置いておいて、他の問題に取り組みながらそれ以外の思考力を伸ばしていきます。そして日を改めてやってみると「あれ?出来た!」という不思議な場面をよく見かけます。
問題の難易度は毎回上がっているので、今週解けなかった問題よりもさらにレベルの上がった問題なのに、1~2週間後にはそれが解けるようになっているのです。

つまずいた問題はやらずに置いておき、他の問題を解きながら、他の思考力をトレーニングして全体的な思考力を高めていく。すると、つまずいた問題も、さらにレベルアップした問題も自然に解けるようになる。
プラチナム学習会のオンライン算数を始めてから、息子は毎回授業を楽しみにしています。親子で算数への向き合い方が大きく変わりました。

これには正直かなり驚きました。
小学校に上がってから、おうち学習で公文のワークブックと七田式プリントをしていた頃は、息子も反復学習に飽きてしまったり、つまずいた問題があれば親も教え込もうと躍起になってしまったり。あやうく算数を嫌いにさせてしまうところでした。。
テキストのレベルが少しずつあがると・・・
問題に手こずることはあっても、講師の適切な助言や授業展開によって、“自分の力で解ける”を大切にしてくれる授業なので、ストレスを感じたり算数が嫌になるようなことは一切なく、毎回クイズに挑戦するかのように、楽しみながら学習することができます。

〇挑戦する力を引き出してくれる。
〇授業に飽きないことで集中力がつく。
〇算数や考える問題に抵抗がなくなる。
プラチナム学習会のテキストは、講師が子どものわずかな変化も見逃さず、その子に合わせて問題を選んだり少しずつレベルアップさせながら、適切な指導によって思考力を伸ばしていくことができるオーダーメイドともいえます。
授業後に親向けフィードバック
毎回の授業後に丁寧なフィードバック
授業が終わると、講師から専用アプリ「リモートスタディ」を通してタブレットに宿題を出してもらいます。
どんな問題をどんな意図で出してくれているのか説明があるので、もらった宿題を全部する必要はないですが、この問題を優先して取り組んだほうがいいかなと親の判断もしやすくなります。
それからその日の授業で見られた成長や、得意な部分・苦手な部分を具体的に説明してもらえます。このフィードバックによって、そばで見ていても気付かなかった変化や成長を知ることができます。
そして子どものこの日の様子や子どもの性格を考慮した今後の取り組み方や次に進めていく内容など授業方針を伝えてくれます。
時には自宅でできる取り組み方法についてもアドバイスしてもらえます。息子の場合、苦手だった問題対策として、切り絵やタングラムというパズルを勧めてもらったので、空いた時間に折り紙やパズルを用意して遊んでみたところ、次の授業ではスムーズに理解できるようになっていました。

我が家は夕食の準備をしている時間帯に授業があるので、付きっ切りというわけにはいきません。当日に直接フィードバックをしてもらえるのでとても助かっています。
マイページ説明
プラチナム学習会では親向けのマイページが用意されています。授業スケジュールが確認できるカレンダーの授業日をクリックすると、講師からのコメントと授業中に書き込まれたテキストがそのまま確認できます。

マイページ画面

マイページで確認できる授業後のテキスト
授業後のフィードバックだけでは様子の分からなかった授業内容も、保護者が講師からのコメントと授業中に使用したテキストが参照できるおかげで、授業の進み具合や子どもの成長度合いを把握することができるので、とても助かっています。
ここまで詳しく個別に把握できるのもマンツーマンでのオンライン授業の強みと言えます。さらに、スカイプを使った授業はすべて録画されており、30日間はいつでも確認することができます。
そのため、家事や来客対応などでそばに付いていてあげることが出来なくても、授業の様子や保護者向けのフィードバックで聞き逃した内容も、後からしっかり確認することができます。

〇授業後に講師から直接フィードバックがある。
〇マイページで講師からの詳しいコメントがもらえる。
〇マイページから使用したテキストがいつでも参照できる。
〇授業風景を録画したスカイプ映像が30日間視聴できる。
まとめ
いかがだったでしょうか?
春から2年生になる息子ですが、先日、算数と漢字の100問まとめテストがありました。算数は計算問題以外でうっかりミスがあり99点、漢字は100点ということでしたが、クラスで1番だったらしく本人も満足気でした。
プラチナム学習会を始めてから、算数では計算ミスが大幅に減り、解くスピードも格段にアップしています。国語では集中力があがったお陰で漢字学習にもしっかり取り組めるようになったり、文章問題にも強くなりました。また、初めての問題や難しい問題に対してワクワクしながら取り組むようになり、解けた時の笑顔から、学習を通して自己肯定感が育まれていると感じています。
そして3学期が終わった修了式の日。今年2月に小学校で実施された「全国標準診断的学力検査(NRTテスト)」の結果を持ち帰ってきました。

全国標準診断的学力検査学力診断票を一部抜粋
なんと算数は90点で偏差値は64!問題が多くて全部終わらない児童が多いと聞いていたので、90点取れるほどのスピードと正確性で解答できたと分かって驚きました。
まさにこれは、思考力をトレーニングをしてきた結果です。
中学受験、高校受験、大学受験などの先にある資格試験、仕事でのスキルアップも見据え、思考力トレーニングに特化したプラチナム学習会にこれから大きな期待をしています。