「子ども 英会話教室」や「〇〇市 英会話教室」など、ネットで検索した経験はありませんか。よく見る大手の子ども英語教室の他、個人の英語教室、市民センターや公民館の英会話サークルなど、たくさんの候補が挙がり「どこがいいのかよく分からない。」と迷われる方も多いのではないでしょうか。
そこで、今回は、大手・個人の両方の子ども英語教室に勤めた経験があり、現在は自身が開講する教室で指導する現役の英語講師と、先輩ママの声を基に「失敗しない英会話教室選びのポイントを3つ」ご紹介します。
英語教室か英会話サークルか
英語を習わせたいと思われたら、まず、教室とサークルの違いを知っておきましょう。
多くの場合、教室は、地域の相場かそれ以上の料金設定になっています。また、入会金があり、レッスン料は月謝制や年間払いなどの定額制です。
一方、サークルの場合、入会金はなく、教室より安く受講できるところが多いです。レッスン料も、月謝制のところもあれば、参加した日だけの都度払い制など、気軽に始められるシステムになっています。そのため、「英語初めてで続くか分からないから、とりあえず安いサークルに入ろう。」と、入会を決める方も多いようです。しかし、実際にサークルに1年以上通ってみた結果、「本当は、英検が受けられるようにもっと勉強がしたかった。」という小学生や、「ゲームは楽しいみたいだけど、英語はあまり分かっていないような気がする。」と物足りなさを感じる保護者の方もいらっしゃいます。
これは、「教室」と「サークル」では目的が全く違うからです。「サークル」はあくまでもサークルで、英語の雰囲気を楽しむための場です。お友達を作ってゲームや歌で英語を楽しみたいなら「サークル」。楽しさ+将来の英検や学校の試験などでの結果も求めるのであれば「教室」を選ぶことをお勧めします。
将来、英検や学校の試験でも結果が出せる英語力を身に付けたい➡英語教室
ワイワイ楽しみながら英語で遊びたい➡英会話サークル
日本人講師か外国人講師か
日本人講師と外国人講師には、それぞれいいところがあります。
まず、日本人講師は、日本人が英語学習をする上で躓きやすいポイントを知っています。そのため、日本人が効率よく英語が学べるようなレッスンプランで指導をすることができます。また、レッスン中に「これって英語でなんて言うの?」と子どもが日本語で聞いた時にも、すぐに言いたいことを英語で教えることができます。オールイングリッシュのレッスンでも、必要に応じて日本語で理解度を確認することができるため、子どもが勘違いをして間違ったことを覚えてしまう確率が低いのが日本人講師のメリットです。
次に、外国人講師のレッスンでは、ネイティブの発音で学べることはもちろん、外国人特有のジェスチャーや表情、声のトーンなど、特に「話す・聞く」ことを学ぶのに効果が高いのが特徴です。日本語と同様、時代と共に英語も新しい言い回しや単語が使われるようになっているので、新鮮な英語が学べることもメリットの1つです。
このように、日本人講師も外国人講師もそれぞれにメリットがあります。ですが、もし英語を学ぶことが初めて、もしくは、幼稚園や小学校で少し触れている程度のお子さんで、将来は民間の英語試験や学校の試験でも通用する英語力を身に付けたい場合は、日本人講師での受講をお勧めします。
なぜなら、日本語の特徴を知らない、または日本語が理解できない外国人講師の場合、子どもとの意思疎通がうまく測れず、子どもが勘違いをして間違った英語を覚えてしまうことがあるからです。もし、時間と予算に余裕があれば、日本人と外国人講師の並行受講がお勧めです。
将来、英検や学校の試験でも結果が出せる英語力を身に付けたい➡日本人講師
新鮮な英語を学びながら、異国の雰囲気や本場の文化を体験して欲しい➡外国人講師
英語に掛ける時間と予算に余裕があれば➡日本人講師と外国人講師の並行受講
長く通える場所・料金・日時かどうか
他の習い事と同様、英語も細く長く続けることが上達のための必須条件となります。
私たちが幼い頃から日本語をたくさん使って学んできたように、英語も覚えて使って(インプットとアウトプット)を繰り返すことで身に付きます。ですので、レッスンには遅刻せず、無理なく通える場所とスケジュールであるかどうかをよく考えましょう。
また、園児さんや小学生から英語教室に通い始める場合、高校受験や大学受験まで長く通う場合も多いです。ですので、家計に無理なく払い続けられる金額設定なのかどうかも視野にいれましょう。
5~10年後の将来も考えて、無理なく継続ができる場所・料金・スケジュールであるかを確認する!
最後に
ネット検索でたくさん候補が挙がってきたら、以上の3つのポイントを参考に体験する教室、またはサークルに絞って体験に行ってみてください。
大事なことは、お子さんが英語を習って、将来どのようになればいいかという目標を考えることです。とにかく今が楽しければいいのか、それとも、将来を考えて4技能が使える英語力までにしたいのかで、通わせたい教室やサークルが見えてくるはずです。